Monthly Anime Style's 6th issue, Nendoroid Petit Menma
阿蘇山ロープウェー,何度も見たし乗った。
「懐かしの」と冠してあることからもわかるが,ロープーウェイはもうない。
阿蘇火口に近い駐車場から山上までを繋ぐロープーウェイで,
火口を見るためには,これに乗るか,有料道路を使っていた。
このロープ—ウェイの開業は1958年。
それから10年ほど経った私が幼い頃は,まだ自家用車が一般的ではなかった。
火口観光に行くには鉄道(豊肥本線)で阿蘇へ向かい,
鉄道を下りたら観光バスに乗って火口へ向かい,
観光バスから降りて,このロープーウェイに乗っていた。
一番古い記憶は4歳のとき。
舗装されていない凸凹道をぴょんぴょん跳ねるバスに乗って,ロープーウェイ乗り場へ向かった。
やっとぴょんぴょんバスから解放された時は,私も親もぐったりしていた。
「阿蘇山ロープーウェー」は,阿蘇観光の花形で,行く前から聞かされ楽しみにしていた。
(このロープーウェイの固有名詞は「ウェイ」ではなく「ウェー」と表記。)
初めて乗る乗り物は物珍しく,長く乗っていたかったがすぐに終わってしまった。
太いロープを見上げながら,知ったばかりの「ろーぷーうぇー」という言葉を何度も口に出し発音した。
煙をもくもくと噴き上げる火口は,落ちたらどうしようと思って本当に怖かった。
それから数年もの間,火口に落ちる夢を見ては,よく夜中に目を覚ましたものだった。
(煙って言うけど火山の噴気は主に水蒸気だよね。)
リカちゃんを連れて行ったこともあった。
リカちゃん&フレンド リカ(お人形教室)
Licca Doll (Liccachan Castle)
Licca Doll (Liccachan Castle)
火口周辺は他のどこでも見られない独特の風景だ。
いざという時の避難所がいっぱいある。
幼かった私は「溶岩が降ってきたら守ってくれる場所」と畏敬の気持ちでこれらの建物を眺めた。
この「阿蘇山ロープーウェー」は阿蘇観光の象徴的存在だったので,とても懐かしく思う。
度重なる火山活動で何度も何度も長期間の運行停止に遭い,極めつけは熊本地震。
何とか再建しようと努力を尽くしたが,結局廃止せざるを得なかったのだった。
阿蘇山ロープウェー61年の歴史に幕 火山活動長引き事実上廃止へ|【西日本新聞me】
乗り場の円形の建物と,阿蘇山ロープーウェーから見る雄大な景色。
きっとみんなの心に残っていると思う。
乗り場の建物の写真,撮っていなかったかなぁ。見つけられない。
無くなるなんて思っていなかったから撮ってもいなかったのかなぁ。心残りだ。
サヨナラ今年の文月さん。
懐かしい風景とは
0 件のコメント:
コメントを投稿