朝チェックアウトを済ませ,フロントに荷物を預けた。
まずテムズ川南岸のバラ・マーケットを目指す。
かつての2回のロンドン訪問で,テムズ南岸のサザーク地区は未踏だった。
バラ・マーケットは,この年2014年に開設1000年を迎えた古い市場。
「バラ」は薔薇ではなく「Borough」。都市とか自治区という意味だ。
サザークが「The Borough(唯一の自治区)」だったことに由来するらしい。
場所は,地下鉄ロンドン・ブリッジ駅から歩いてすぐ。
ちなみにロンドン橋は,マザーグースの世界からほど遠いモダンな橋である。
この日は空港へ行くまで「うちの子」の写真が1枚もない。
余裕がなかったせいか,ロンドンがお人形を撮る人に優しくないから遠慮したのか覚えていない。
2011年にアビー・ロードでリアンを撮っていた時だが,
「この人アタマがおかしいの?」って感じの不審者を見る目つきで,
眉をひそめて,振り返ってまでじろじろと見とがめられたことがあった。
邪魔にならない場所で周囲に気を配りながら,遠慮がちに撮っていたのに…。
今時は日本のカワイイを愛でる文化が世界に浸透し,変わっていることを願う。
特にマーケットで買いたいものがあったわけではないが,
沢山の素敵な食品を眺めて楽しかった。
私はワインが好きなので,チーズを見ると「欲しい!白ワイン飲みたい!」と思う。
こういう屋台で売っているチーズ屋さんのチーズ,美味しいだろうなぁ。
見るからに美味しそうなジャガイモ。
おおぉ!スコッチエッグ! 屋台で売っているものなんだ!
でも「Wild Boar」ってイノシシ肉!? 「Wild Game」って何!?
調べてみると「Wild Boar」はやはりイノシシ肉。
豚肉よりも風味が強くコクがあるため人気だそう。
「Wild Game」は野鴨や鹿,野ウサギなどのシビエのこと。
「Sillfield Farm」は,伝統的肉製品で有名なカンブリア地方の農場だそうだ。
カンブリア地方って言われると「!!!」って思うけれど,
カンブリア紀の地層がすぐさま見られるわけではないよね。
サングリア。飲みたかったー。
(小食なのであまり飲み食いできない。)
お惣菜。
ニシツノメドリのお皿とカップが欲しかった!
リチャード・ブランブル氏デザインの食器らしい。
招き猫がいたし,たこ焼き器みたいに見えたので,
日本のたこ焼きを提供しているのかと思ったらココナツ・パンケーキだった。
でもそれ美味しそう。
特に買い物はせず,心ゆくまで見物しマーケットを出た。
ミレニアム・ブリッジを渡ってみたかったので,テムズ川沿いに西へ向かう。
ミレニアム・ブリッジが架かるテート・モダンの前は広々とした公園になっていた。
パフォーマンスをしている人もいる!
The Founder's Arms という大きなパブがあったので,昼食を済ませることにする。
ミレニアム・ブリッジとセント・ポール大聖堂が見えるテラス席が人気のようだった。
でも私は室内。いつも通りフィッシュ&チップスを頼む。
ロンドンで食べて間違いなく美味しいものはこれなのだ。
最初のロンドン旅行で味わった絶望的なサンドイッチやジュースが忘れられない。
改善されているかもしれないが勇気が無いのでフィッシュ&チップス。
(私は日本では食べ物なら何でも美味しいうるさくない質なのに絶望したのだ!)
食事の後,ミレニアム・ブリッジを渡って,テムズ川北岸のセント・ポール方面へ向かった。
南岸正面にはテート・モダン。
テムズ川の東を眺めたところ。
手前にサザーク橋,遠方にタワーブリッジが見えている。
そして,その間に,コンクリート造りのシンプルなロンドン橋も写っている。
セント・ポールには何度か来ているので懐かしい。
でも異なる季節には異なる風情がある。
セント・ポール大聖堂の横のパタノスター・スクエアとテンプル・バー。
テンプル・バーは,ウエストミンスターとシティの境界にある門で,1672年建設。
ロンドン大火災で破損した先代の木製門に代わり,チャールズ2世の命により建設されたのだった。
現存する唯一の門で,セント・ポール大聖堂と共にサー・クリストファー・レンの設計による。
テンプル・バーが大好きなので,最後に見られて良かった。
このあとセント・ポール駅から地下鉄に乗り,キングス・クロスへ。
ホテルで預けてあった荷物を受け取り,ドアマンのお兄さんと記念撮影し,
ヒースローへ向かった。
さよならロンドン。
12年も前のことなのに,こうして足取りをたどるともう一度旅をした気分だった。














































