初夏の観潮楼にて

リカ＜NO.09872＞
Licca Doll (Liccachan Castle)

初夏の頃の藪下通り。
森鴎外に永井荷風，夏目漱石も通った明治の文豪たちに愛された道。

観潮楼（森鴎外記念館）前にある彫像。
一色邦彦作氏製作の「舞」。森鴎外『舞姫』に因んでいる。

森鴎外が暮らした観潮楼（森鴎外記念館）の入り口で。

観潮楼の中庭。

この辺りは散歩をしていてとても楽しい。
いつ来ても何回来ても，愛おしい風景だと思う。
でも殊に若葉が輝く初夏は美しい。

森鴎外なんて高校の現国で『舞姫』の冒頭を読まされ「無理！」っと思って敬遠してきたけれど，
この辺りを歩くようになり，その他きっかけもあってここ数年で何冊も読むことになった。
確かに雅文体で書かれた『舞姫』は難しいと思ったけれど，不可能ではなかった。
鴎外も晩年は口語体で読みやすいし，自分が年齢を重ねたこともあり興味を持てる。
高校の教科書に載っていたのが『舞姫』じゃなくもっと読みやすい作品だったら良かったのにと思う。

それにしてもじっくり読書しようと思うと本当に時間がかかる。
人生の時間が足りなくて困る。