月間コミックアライブ 『僕は友達が少ない』特製フィギュアストラップ 2012年1月号特別付録 柏崎星奈
I Don't Have Many Friends - Kashiwazaki Sena - Monthly Comic Alive January 2012 Special - Figure Strap
近所のドトールで1時間ほど。
本を読もうと思っていたのに,読む前にやたら珈琲カップを撮って時間を潰してしまった。
最近たまたま何度か書名を立て続けに見かける機会があって,
これは読みなさいという天のお告げだろうかと思い立ち,森鴎外の『高瀬舟』を読んだ。
青空文庫というものがあるので,昔の名著は気軽に読めてありがたい。
『高瀬舟』は小学六年生の国語の教科書に載っていた。
小学生の私にとって,暗くおどろおどろしい雰囲気の湿っぽい物語でしかなかった。
心に残ったのは,ただ夜の川面の黒くて暗い印象だけ。
京都に住んでいた頃,たまに高瀬川の畔を歩くと『高瀬舟』って読んだなぁと思い出していた。
小学生の私は,この物語の字面を追うことはできても,込められた問には届かなかった。
昔も今も変わらぬ普遍的で解決しようがない哲学的な問。
こういった著作が小学校の国語の教科書に載っているというのは,
もしかしたら,後に再読するためなのかもしれないと思った。
中島敦の『山月記』のことも思い出す。
これも国語の教科書で読んだ覚えがあるが,小難しくて表題しか心に残っていない。
今読めば,漢文の知識に裏付けられた中島敦の格調高い教養なども感じられるのかもしれない。
そう思ってちょっと青空文庫で『山月記』を覗いたが,確かに格調高い美文だけど難しい!!
小学校の時の教科書と思っていたが,難しすぎる気がするので中学校?
森鴎外の『舞姫』は高校の教科書だった。
雅文体はほぼ古文に思え,高校生の私には難しかしくてサッパリわからなかった。
高瀬舟は高校の教科書でした。当時、弁当時間に友達の傍らに行って高瀬舟を朗読するという嫌がらせが流行りました。高校生にもなって子供っぽかったなと思いますが、そんな事でもしないとあの話は一人で呑み込むには異物感ありすぎてやってられなかったと。今考えても、あの話はそういうバカな思い出を付随させておいて良かったと。小学生にはいくらなんでもきつすぎます。
返信削除ニワトリモドキさん
削除年代や教科書によって読む時期が違うのでしょうね。確かに高校生とは思えない幼稚な嫌がらせで可愛いですね(^^;。高校生なら『高瀬舟』に託された問の重さも十分理解できるでしょうから,かえって辛かったのかも。その話を踏まえると,小学生はそこまで理解力がなかったので心への負担は少なかったような気もします。