2023年6月30日金曜日

記憶は実にあてにならぬ

ねんどろいどぷち 『WORKING!!』種島ぽぷら
Nendoroid Petite Popura Taneshima


サントリー九州熊本工場がオープンしたとき,私は熊本にいた。
そして,確かすぐに見学に行ってみたはずである。
何か工場内のレストランのような所でビールを飲んだ記憶がある。

しかしそれが何時だったのか全く思い出せない。
写真も見つけ出せない。
まさか私の思い違いの夢の中だったということはないと思うのだが。


全く記憶の頼りなさにはがっかりする。

北里柴三郎が新1000円札に描かれると分かった時もそうだった。
熊本県出身の北里柴三郎の生家を私は訪れたことがある。
あれは8月末くらいの台風が接近していた午後だった。
でもそれは何年のこと………?

しばし写真のフォルダをひっくり返し,撮った記憶のある写真を見つけ出せなかった。
諦めずに日を置いて何度も何度も探してようやく見つかった。
そっか,2002年8月に行っていたらしいよ,北里柴三郎の生家。

ほんと記憶なんて信用しちゃダメだね。参考程度だ。

よく「記憶を語り継ぐ人がいなくなって」なんて深刻そうにテレビが言ったりするけれど,
私はだからそんなの深刻になる必要もないと思う。
記憶はそもそも頼りにならないもの。語り部の話すことが100%正しいわけでもない。
時はすぎるし,覚えて共有すべき出来事も変わっていくのが自然だと思う。
記憶を語り継ぐより,できるだけ正確な記録が公開され誰もがアクセスできることではないか。
記録なら「語り継ぐ」人は必要ない。
記録時に主観は介在してしまうが,以降は誰でも同じ内容で受け取れる。
「当時」は風化するのが当然なのだから深刻ぶるのは止めましょう(めっちゃ怒られそう)。



サヨナラ今年の水無月さん。

懐かしい風景とは
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