2023年6月24日土曜日

インティ・ライミ2023

1/12 Lil` Fairy -Fairies Holiday- / Vel
1/12Lil'Fairy(リルフェアリー)~妖精たちの休日~/ヴェル


本日は夏至祭,聖ヨハネの日。早朝に露がついたハーブを摘む日。

とんでもないことに私は60年も生きたらしい。
そういう年齢は私より20歳とか30歳くらい年上の人がなるものでしょ?
…とか思ってきたわけだが,生きていればちゃんと私だって達するわけだ。
死なずに今日を迎えたのだから当然なのだが,年齢を受け入れるのはけっこう辛い。

自分が年を取ることは,身体の劣化が面倒だが辛いというほどではない。
自分より年上の人たちが少しずついなくなっていくことが辛い。

無常の世で有限の生を生きる。そのことに普遍的意味などない。
意味が欲しければ自分で作るものだし,必要ないなら作らなくても良い。
だが,とかく考えすぎる私にそれは簡単なことではない。
思索の海に溺れず,無常観に足をすくわれず,建設的思考で歩み続けるのは厳しい。
自分探しの旅と呼ばれるものは,決して思春期の特権ではなく死ぬまで続く。

世界は私が知る幼少の頃とはすっかり変わってしまったけれど,
私自身の中身,基本的な人格は意外と変わっていない。
そう思うと,子供の頃はおばあちゃんだと思っていた皆さんも心は少女だったのかも。
覚えている自分の祖母の年齢に達して,そんなことを考える。
生きた時代が違うから,彼女らはもっと違っていたのかもしれないけれど。


どんな形であれ,今までの人生に関わって下さった皆様ありがとうございました。
まだ当分は生きているつもりなので,今後もよろしくお願いいたします。



人、死を憎まば、生を愛すべし。
存命の喜び、日々に楽しまざらむや。
 —吉田兼好『徒然草』第九十三段

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3 件のコメント:

  1. こんにちは、お邪魔致します。

    お誕生日おめでとうございます。同年代の方は「もう目出たくないよ!」なんて答える方も多いですが、それでも1つの節目の記念日だと思います。

    人間は存続期限が限られた「儚い存在」ですね。ソレを意識して自身の存在意味を考えると私も心が苦しくなります。
    たぶん、アリの1匹1匹に存在意義は無いのです。大自然のなかの1つの事象でしかない。人間もまた同じなのではないかなぁ・・・なんて私は考えています。

    ですので「存在意義」は考えても仕方ない。日々を楽しく有意義に、そして出来る事なら、ほんの少しだけ他人様の役に立ってチョットだけ感謝されたい。なんて私は思います。

    ・・・自分の考え方を他人に話しても意味は無いのかもしれませんが・・・。

    失礼しました。

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  2. doll-modeler32023/06/24 12:59:00

    ゴメンナサイ。名前を書き忘れました。 この ↑ コメントは私(doll-modeler3)です。

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    1. doll-modeler3 さま

      仰る通り,めでたいかどうかはともかくとして誕生日は人生の節目です。
      年を経るにつれて,誕生日とは自分に関わって下さる方々に感謝する日だなととも思います。

      蟻だろうが人間だろうが自然の中で偶然に誕生した生物で,同じように期限を区切られて存在している。
      この世に存在するものは全て神様のベッドのシーツのしわのようなものだと,どこかの哲学者だったかが仰っていましたが,的を射た表現だなと思いました。ちょっとシーツを伸ばしたらしわはなくなるし,洗ったら何もかも綺麗さっぱりなくなる。

      そんな儚い存在なので,意義や意味を見出すのが幸せな人はそうすればいいし,そんなことを考えずに日々を楽しく過ごすのが幸せならばそうすればいいのだなと思います。

      まぁとにかく,同時代を生きている全ての皆様,一緒に時を経て年をとって,尽きる日まで共に過ごしていきましょう…。

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