ウサギのぬいるぐみ
rabbit plush toy
帰省して母の手芸用品の整理をしていたら,懐かしいものが出てきた。
すっかり汚れた古いウサギのぬいぐるみ。
50年以上昔のクリスマスに,母が私のために作ってくれたものだ。
その頃のクリスマスプレゼントは,今思えば
まるで『大草原の小さな家』に出てきたローラのクリスマスのように素朴だった。
買った物ではなく作った物。
そもそも店売りの玩具などそんなに豊富ではなかったし,贅沢品だった。
私が幼稚園に行っている間,母は試行錯誤しこれを作った。
見知らぬ土地へ嫁いできて友達もなく,もちろんネットもなかった。
全部自分で考え,創意工夫で娘達のクリスマスのプレゼントを作ったそうだ。
これを私はずっと大切に持っていた。
15年ほど前だったか,母とクリスマスリースを作っていたとき,
このウサギを思い出して実家へ持ち込み,そのまま行方不明になっていた。
ずっとこの子のことを気にしていたので,再会できて大変嬉しかった。
改めて見てみると,よくできているし可愛い!
母と「作ってみようか?」という話になった。
まず型紙。こんなものか?
次にフェルトを探したが,あいにく白がなかった。
野ウサギ風ということで,ベージュで作ってみることに。
試行錯誤。
ピンクのリボンはダメだ
青いリボンで仕上げてみた。
尻尾のボンボンは大きめにしてみた。
白いリボンの子が女の子らしい顔で可愛いと母が言うので,
白リボンの子を母のために置いてきた。
実家のリビングにあるニワトリさんの背中に飾られていた。
古いクリスマスの子と新しい野ウサギちゃんは連れて帰った。
来年は卯年だし,タイミング良く出てきてくれたものだ。
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