2022年11月24日木曜日

騎士の時代に想いを馳せる

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子どもの頃,挫折してしまった本を実家から持ってきて読んだ。

アーサー王とか円卓の騎士とか,日本のサブカルでやたら登場する。
この有名な原作を知らないってダメなのでは…?と思ったのだった。

アーサー王には様々なバージョンや訳があって何を読んだらいいか分からないが,
幸いにして所持している本があるなら,それを読めば良いだろう。


読んだことがないと思っていたが,読んでみるとどこかで聞いたことがある話が多い。
幼稚園の紙芝居や子ども向け絵本などで聞いたのかも知れないし,
何かのモチーフになっていたりして内容に触れたことがあったのかもしれない。
さすが有名な伝説物語だ。

小学生の頃に何故挫折したのだろうと思って読み始めたのだったが,
のっけからピクト人とかサクソン人とか小学生は知らないであろう民族名が多出。
アンブロシウス・アウレリアヌスをはじめ,長すぎるカタカナの固有名詞が多出。
それも少しずつではなく,最初の1ページの中にこれでもかという程次々と出てくる。
ロンドンや北海は分かるにしても,コーンウォールとか言われても?
って感じだったのではないだろうか。今なら問題ない。大人って知識があるんだな。

中でも「ガウェイン卿と緑の騎士」の物語は,どこかで何度も聞いたと思う。


この本は1957年発行。文体も今読むと古めかしく感じる。
でもこういった古い物語を読むときは古めかしい文体の方が寄り添える気がする。
1957年と2022年の差なんて,
アーサー王物語が成立した中世から見れば,ほぼ同じ時代と言って良いほどの未来であろうに。
時代の変化の速度がどんどん速くなっていることも一因なのだろうか。


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4 件のコメント:

  1. こんにちは、お邪魔致します。

    アーサー王伝説。確かにアニメでよく登場するネタですが、実は私も物語を読んだ事はありません。
    アニメに登場する原因はアーサー王自身よりも聖剣「エクスカリバー」の影響が大きいのではないかと思います。誰もが憧れる伝説の武器ですから、主人公に持たせるにはうってつけの一品です。

    私は古書は普段読みませんが、少年期にヨーロッパの伝承物語を子供向けにまとめた本を手に取った事があります。紙が変色しているだけでなく、文章の言い回しも古臭く、時々旧字体の漢字が混じったり、送り仮名が変だったり、カタカナの使い方(特に擬音)に違和感を覚えましたが、その物語が織り成す独特の雰囲気はその文章が醸し出していたように感じました。  空想に浸って遊ぶには面白い世界観かもしれません。

    失礼しました。

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    1. doll-modeler3さん こんにちは。

      そうですね,エクスカリバーの影響は絶大。アーサー王が剣を引き抜く場面は多くのサブカル作品で神聖な場面として描かれています。あと「円卓の騎士」という名前が中二病的で想像をかき立てる気がします。実際に読んでみるとこの本ではエクスカリバーの印象は心に残りませんでした。サブカル関連では北欧神話も読んでおかなければと思っていますが,読む物が多すぎてなかなか辿り着きません。

      少し古い書籍だと,確かに旧字体の漢字や最近では使われなくなった熟語や,今となってはすっかり決まったカタカナ表記が異なった表記になっていたりしますね。そこがまた独自な行間(世界観)を伝えてくれると思います。
      伝承物語は国や時代が異なっていても共通した要素が見つかったりして興味深い分野だと思います。

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  2. ニワトリモドキ2023/01/10 20:13:00

    小学校の頃、多分同じ本を図書館で借りて読みました。読了したのですが、つまらなかったの感想しか出て来ませんでした。あの文体どうにかならんかなと。
    読み終えました? どうでした?

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    1. ニワトリモドキさん 小学生の頃に読了したとは偉いです。私はつまらなくて数ページで挫折しましたからね。今回は読み終えましたよ。小学生の頃よりは楽しめたけれど,正直居て「面白く」はなかったですね。「へー」「ふーん」ってな感じでした。でもまぁ一度読んでおくのは良かったと思います。

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