2024年9月18日水曜日

世界は民主主義に移行しなかった

1/6ピュアニーモキャラクターシリーズNo.108 :『からかい上手の高木さん』高木さん
1/6 AZONE PureNeemo Character Series No.108 Karakai Jouzu no Takagi-san.


晩夏の乙女稲荷神社にて。



重陽の日のこと。北朝鮮の建国記念日がニュースになっていた。
ロシアと中国から祝電が送られたということで,
3ヶ国の国旗が並ぶ映像を見掛け「めっちゃ赤いな?」と思ったのだった。
子供の頃に思い描いた21世紀と現実は,随分と異なるものだ。

私が子供の頃の教育や世界認識では,
民主主義こそ人類がようやく辿り着いた人道的体制であり,
世界は民主主義へ向かい,
ゆくゆくは多くの国が民主国家になるだろうというものだった。
少なくとも私はそんな風に認識して育った。

しかし21世紀が1/4過ぎた今,世界を見渡すと民主主義国家はもしかして少数派!?
人類に民主主義は早すぎたのか?
それとも民主主義は人間が持つ本質的な性格と相容れない部分が多すぎるのか?
人は強く賢い人に導かれて安心したいのか?


「民主主義指数」というものがある。
イギリスの民間企業が算出している数値で,
167の国と地域の政治状態を,60の指標で評価しているものだ。

民主主義指数 - Wikipedia

これによると「完全民主主義」と呼ばれる国は世界で24ヶ国。
「欠陥民主主義」の国が50ヶ国。
両者を合わせると,167ヶ国中74ヶ国(44%)が民主主義国家ということになる。

日本の民主主義指数は世界で16番目で,完全民主主義国家。
アジアで「完全民主主義」を実現しているのは台湾・日本・韓国の3ヶ国だけだ。
台湾は10位,韓国は22位。
日本は,評価項目の中で特に「政治参加」の値が低い。

衆愚政府に疲れた社会に「ポスト民主主義」なる言葉が生まれて久しいと思う。
でも何か劇的過激なイベントでも起こらない限り政治体制が変わることはない。
とはいえ新型コロナウイルスで人の生活スタイルは意外と簡単に変わることもわかった。
50年後の世界はどう変わっているのかな? それを私は見られないのが残念。

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