2021年4月16日金曜日

七色の春の日差し

ジェニーフレンド <NO.40117>
Jenny Friend Doll / Jenny Friend (her other name is Juliana, Liccachan Castle)





しゃぼん玉を作っている子どもを見かけた。
しゃぼん玉なんてものを見るのは随分と久しぶりだったと思う。

しゃぼん液に洗濯糊を入れると壊れないしゃぼん玉が作れるそうだ。

洗濯糊を入れたしゃぼん玉を作ったことはないが,
私が子供の頃は,割れないシャボン玉を作る道具を売っていた。
不思議な粘り気を持つゲル状の液体で,薄い膜を作るのだった。

壊れないしゃぼん玉に憧れた私は親に頼み込んで買って貰ったが,
それは,石けん水で作ったような綺麗なしゃぼん玉ではなかった。

確かに虹色に光るけれど,
その虹色は本物のしゃぼん玉のようにくるくる動くことはなく,
固定された鈍い光を放っていた。
確かに壊れないけれど,触ると凹んで歪な形になってしまった。

結局,壊れるしゃぼん玉にだけ美しさの命が宿っているのだと,
何となく心で感じ悟った経験だった。

で,私が遊んだあの壊れないしゃぼん玉は何者だったのだろう。
子どもの頃の朧気な記憶の大半は,謎なままだ。
今のように写真がいっぱい残る時代でも無かったしね。

このエントリーをはてなブックマークに追加

2 件のコメント:

  1. ニワトリモドキ2021/04/16 18:00:00

    もしや、ビニール風船では? 検索したらプラバルーンの商品名で出て来ました。

    返信削除
  2. ニワトリモドキさん
    ありがとうございます。確かにプラバルーンに酷似しています。
    こんな感じのチューブに入っていました。
    ネットで出てくる現在のものに比べると,
    透明度がもっと低く,もっとわざとらしい?虹色でした。
    1970年頃のことですから,この製品の前身みたいなものかもですね!

    返信削除