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生きている間に読める本は,読みたい本の何パーセントくらいだろうか。
大半の読みたい本は読むことも出来ずに死ぬ日が来るのだと思う。
そう思うと焦って次々と読まねばならない気がするが,
逆に,焦るなんてばかばかしいことのようにも思う。
所詮自分が生涯をかけて読める本の数なんてたかが知れている。
読めないままに終わる膨大な数の本を考えれば,
焦って増えた本の数なんて誤差でしかない。
ゆっくりマイペースに好きな本を読めば良いのでは?
このところ,昔読んだ本を読み返してみたりしている。
昔といっても本当に昔。高校生くらいの頃読んだ本を。
不思議なことに,高校生の私が酷く苦労して読んだ本を
今の私はいともたやすくすらすらと読めるらしい。
こんな本を読むのに,17歳の私は何故そんなに苦労したの?
時の向こうに消えてしまった彼女に,
何がそんなに大変だったのか聞いてみたいと思うほどだ。
高校生の頃に学んだ大半のことをすっかり忘れて
今の私は大学受験をしろと言われたら猛勉強をしなければならない状態だが,
長い月日を生きているうちに異なる能力は鍛えられたということだろうか。
高校生の頃,自分はすっかり一人前のつもりだったけれど,まじ子どもだったのね。
年の功というのか,経験値によって得られる力ってあるのだ。
知らず知らずのうちに,頭脳はアップデートされているのだと,
昔読んだ本を何冊か続けて読み返し,思った次第。
うちのオカメインコだって,
17歳になった今は,10歳の頃とは比較にならないほど賢い。
日々経験を積み重ね,学んでいるのだと思う。
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