2024年6月24日月曜日

シャーベットは氷菓に非ず

1/6アイリスコレクトプチ みら/ものくろーむ!ろまんてぃか(Black ver.)
Iris Collect Petit Mira/Monokuromu! Romantica (Black Ver. )


リョーユーパンのシャーベット。
先月の帰省の直前,たまたま友人がSNSで共有しているのを見掛けた。
これまた,たまたま。
その直前にこの菓子パンのことを思い出し,懐かしんでいたところだった。

復刻版が熊本のセブンイレブンで売られているだと!?
それは是非とも,何としても,絶対に!ゲットして帰らねばならぬ。

賞味期限もあるし帰る前日に買いに行こうと計画し,
実家近くのセブンイレブンで売られていることも確認した。
しかし何と,肝心の買いに行った時は売り切れ! もう次はないというのに…失意…。
だが空港のセブンイレブンに山積みされていたのだった。安堵!


50年以上も昔のこと。
10円玉を3枚ほど握りしめて近所の駄菓子屋へ行き,このシャーベットを買えた日は至福だった。
当時のシャーベットはこんなジャンボではなくて,この1/3くらいのサイズ。
丸いカステラのような生地にバナナクリームが挟まれている菓子パンだ。

そもそも当時は「菓子パン」といえばジャムパンとあんパンくらいしか無かった。
こんな洋風?なクリームが甘い生地に挟まれているなんて,画期的だったのだ。

それがいつの頃からか,店先から消え,手に入らなくなった。
一時期復活したこともあったようだが,あまり熊本にいなかった私は巡り会う機会がなかった。

今食べてみると,予想通りのチープな味だった。
でも,当時の私がめちゃくちゃ美味しいと思っていた味はこれだった。
包装紙のフォントも,まぁるい太陽のような赤いマークも懐かしい。
懐かしいものってどうしてこう幸せなのだろうか。

それにしても何故ジャンボにした…。
これを懐かしいと思う人たちは誰も若くないから,これ大きすぎると思うよ。


なお,50年以上前の世界では菓子パンがシャーベットと呼ばれることへの疑問はなかった。
何故ならば,シャーベットが氷菓であること自体が世の中的に知られていなかったから。

ハウスから氷菓の素「シャービック」が発売されたのが1968年(昭和43年)。
氷菓のシャーベットというものが知られ始めた切っ掛けが,これだったと思う。
私が10円玉を握りしめてシャーベットを買いに行っていたのはこの頃だった。

だが,「シャービック」をテレビCMで度々見かけるようになったのはもっと後だったし,
当時のテレビは一家に一台しかなく,子どもが自由に見るものでもなかった。
本来のシャーベットが冷たい菓子であることに気づいた頃には
この菓子パンのシャーベットを見掛けることがなくなっていたのだった。

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2 件のコメント:

  1. ニワトリモドキ2024/06/24 14:48:00

    最後まで凍らせて食べるカステラ系の菓子だと思って読みました。最近、凍らせて食べるとら焼きなるものを食べた分だったので余計に。
    これ、今で言ったらブッセ的なお菓子ですか?
    このレトロな包装は郷愁を誘って素適です。で、セブンイレブン! 熊本空港のセブンイレブンに山積みされている画は面白いです。
    チープなお味とのこと。意外と今の若い子もこういうの好きなんじゃないですか?

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  2. ニワトリモドキさん
    今ならシャーベットは冷たい菓子に決まってますものね。
    そうですね,言われてみれば確かにブッセに似ています。生地はブッセほど軽くなく詰まっている感じで,生地そのものもかなり甘めです。むしろクリームはそれほど甘くない感じです。
    今時の若い子もきっと普通に好きだとは思いますよ。ジャンボサイズなのは若い子に買ってもらいたいからでしょうねー。若くない身の上としては昔の小さなサイズを所望しますが(^^;。

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