Rubber Duck
ラバー・ダック
千石電商で「電子部品」として売られていたアヒルと,
友人の娘さんが作ってくれた小さなピヨ。
よく見かけるこのアヒルの玩具って由来は何なのだろう?
調べてみると,Wikipediaにラバー・ダックという解説があった。
→ ラバー・ダック - Wikipedia
19世紀後半にゴムの製造が始まった頃,アヒルも硬質ゴムで作られ始めた。
その後,『セサミストリート』のキャラクター,アーニーが,
愛玩具「ラバー・ダッキー」の歌を歌ったことがきっかけになったようだ。
それはそうとして,
Wikipediaにあった,3万個のラバーダック大航海の話が興味深すぎる。
1992年,香港からワシントン州タコマに向かうコンテナ船が悪天候に見舞われ,
3万個のラバーダックが入ったコンテナが太平洋に落下。
破損したコンテナから海に投げ出されたアヒルたちの旅が始まった。
潮流にのって素直に南下した2/3はインドネシアやオーストラリアに到着。
そのうち一部は東へ向きを変え南米沿岸に漂着。
残りの1/3は南下せずに北米沿岸を北上。1年後にはアラスカに到着した。
そのうち一部はアラスカから西へ向かい,3年後に日本に漂着。
また,アラスカ隊の一部はベーリング海峡を抜けて北極海へ入り,
氷の中に閉じ込められたまま,8年後に大西洋まで移動。
2007年にはアイルランド沿岸に向かっていることが報じられた。
これ,私が海洋学者だったら死ぬほど嬉しいだろうなと思ったら,
やっぱり海洋・気象関係で注目を集めたようだ。
今では退色して白いアヒルになっているらしいけれど,
どこかの海で見かけたらすごく嬉しいだろうな。
ところで,成鳥のアヒルは白いよね?
こんばんは、お邪魔致します。
返信削除とても面白いお話でした。
海を漂うアヒル隊のお話はどこかで聞きかじった事があったのですが、
このように発端と顛末をきちんと読んだのは初めてです。
世界の海を漂うアヒルのお話はそういう事だったのですね。
海に放出され散ってしまった物が「カラーボール」でも、海洋学者的には効果は同じだったのでしょうが、「アヒル」だった所がポイントが高いですね。(笑)微笑ましいです。
失礼致しました。
doll-modeler3 さん こんばんは。
返信削除私も当時に聞いたような気がするのですが,
その頃は今ほどラバーダックに興味が無かったし,
海と気象の関係にも興味が無くて聞き流してみました。
最近たまたま地球科学の勉強をしていたこともあって,
今回はめちゃ気になってしまいました。
ほんと,別に単なる3万個のサンプルであっても研究には支障ありませんが,
アヒルであるところが最高ですね。
3万個のアヒルが一斉に流れ出したところを想像すると,
嵐に遭った貨物線には申し訳ないけれど微笑ましいです。