- 身長 母60mm,子33mm
- 入手 1998年2月27日
- 出身 オランヘスタード,オランダ自治領西インド諸島アルバ
- 材料 陶器
アルバでフクロウ雑貨を探し回っていた私は,一応唯一の候補を見つけていた。しかし今ひとつ決心に至らず,とうとう5日間の滞在の最終日。現地での時間は最後の十数分を残すのみとなっていた。
候補は,滞在前半に宿泊したソネスタ・ホテルから歩いてすぐの店。首都オランヘスタードのメインストリートの商店街にある雑貨店の,硝子ケースの中に飾られていたフクロウの置物だ。比較的高級品である。お値段ほど気に入ったかどうか自信が無かった。
滞在中にもっと気に入るものが見つかるかと期待していたが見つからず,先刻海辺の掘っ立て小屋のような露店で木製のマグネットフクロウを買った私は満足半分。残り半分は諦めという気分になっていた。空港へ向かうべき時刻は迫っていて,そろそろ切りをつけ移動しなければならない。
しかし,どうも気持ちがスッキリしない。木製のフクロウを買っても幸福感が足りない。やっぱり候補に挙がっていたフクロウが何となく気にかかっている。後ろ髪を引かれる思いを断ち切れていないのだった。
これはもう一度確かめてみるべきだ。
残り時間は10分そこいらだったが,その店へ走った。
「I'll want to buy this owl.」と呼びかけると,以前に来たときも対応してくれた店の女性は,次々と他のフクロウ雑貨を紹介してくれた。中でもご推薦だったのがこのフクロウ。「Mother and baby.」と何度も説明してくれた。
熱心に勧められたこともあり,だんだん最初買おうと思ったフクロウではなくこちらの母子フクロウに惹かれてきた。インドで親子フクロウを買い損なったことも思い出した。地球の反対側まで連れて帰るのだ,一羽より親子の方が寂しくないだろう。「Aruba」の文字も入っているので記念品としても良い。
私が所持する他のフクロウ達より少しばかり大柄なので迷ったが,カリブの島アルバからこの母子を連れ帰った。
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