2021年5月21日金曜日

夕日に溶けた日

リボルテックダンボー・ミニ タミヤバージョン



昔,夕日の光に溶けて死んだことがある。
夢の中でのこと。

夢の中の私は,闇の妖精の眷属で光に当たると死ぬ性質。
洞窟の奥の暗闇で太古から暮らしていた。

文明が進み,人間の時代がやってきて,
人間たちは見世物にするために妖精狩りを始める。

ついに闇の妖精の洞窟にも人間の魔の手が及ぶ。
逃げ惑っているうちに,私は間違って洞窟の外に出てしまった。
そこは崖の上で,正面に沈もうとしている太陽が見えていた。
生まれて初めて見る太陽,美しい夕日。

「あぁ美しい」と思いながら,
私は自分の体が陽光に溶けて消えていくのを感じていた。
今でもその時の,体が拡散していく感触を思い出せる。


夢の中で私は本当に闇の妖精だった。
だから,初めて見る美しい夕日に心から感動していた。
涙が出るほど美しいと思って,
その美しい光に溶けて同化するように消えることを,
運命と受け入れ納得し良しとしていた。


なのに目覚めたら私は生きていた。
当然ながら,そこにあるのはいつもの日常。
その事実についていけず,しばらく呆然としたのだった。


私の夢は,こういう異世界ストーリーものが多い。
おかげで夢が楽しくて仕方がない。
今夜は何になってどんなところへ行けるだろう?

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