2025年3月27日木曜日

さらば夢の欠片

1/6アイリスコレクトプチ みら/ものくろーむ!ろまんてぃか(Black ver.)
Iris Collect Petit Mira/Monokuromu! Romantica (Black Ver. )

アンドロメダ座 M31


オリオン座 馬頭星雲・さんかく座 M33


太陽黒点


月面拡大と満月
月面はアルバテグニウスとヒッパルコス,蒸気の海あたり。


二十七日月と三日月


上弦


大学生の頃に作った四つ切りサイズのパネルたち。
当時,下宿の壁にずらりと並べていた。
いつか自分の天体観測ドームを建てて飾るんだと思っていた。

そして,天体観測ドームを建てる「いつか」がやって来ないことは既に確定した。
しかも,こういったものを普通に飾る部屋も壁もない。
この先の引っ越しや老後に備えて荷物は減らさねばならない。

みらちゃんと一緒に記念写真を撮ってお別れすることにした。

40〜50年前は,天体写真を撮るのは大変だったのだ。
月の写真は焼き付けにも覆い焼きの技術が必要で,四つ切りサイズなど大変!
覆い焼きの失敗で,高価な印画紙を何枚もダメにした。
まさか今みたいに気軽に天体が撮れる時代が来るなんて想像もしなかったから,
これらのパネルはとても貴重なものだと思っていた。
貴重さが時代と共に変化していくなんて当然のことなのに,まるで思い付かなかった。
ほんと,思考って時代の檻に囚われているんだな。

どなたか欲しい方がいらっしゃったら喜んで送って差し上げるけど,
今更こんなものを欲しい人はいないだろう。
何しろ天体写真なんて簡単に撮れる時代だもの。

長い長い間,青春時代の夢を温め続けてくれてありがとう。

2 件のコメント:

  1. doll-modeler32025/03/27 23:13:00

    こんばんは、お邪魔致します。
    天体写真、40年前の撮影なのにすごくよく撮れていますね。こんな大きさで撮るためには巨大な望遠レンズが必要・・・と言うか、天体望遠鏡にカメラを取り付けたのでしょうか?馬頭星雲なんて望遠レンズごときでは撮れません。

    自分が大切にしていたものを処分するのは辛いですね。たとえ今現在は興味を失った物であっても、ソレに触れると当時の事が色々と思い出され、処分する気になれません。

    私も捨てられないモノを数多く持っていますが・・・いつかは処分しなければならない時がやってきます。今作っている模型だって同じ運命です。寂しい現実ですね。

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    1. doll-modeler3 さま

      はい,望遠レンズでは撮れません。
      月や太陽を含め,全ての写真は天体望遠鏡と一眼レフのボディを接続して撮影したものです。

      月や太陽は比較的楽ですが,露出時間を変えて,シーイング(星像の揺らぎ)が少ない季節や時間帯を狙い,更に望遠鏡が外気温に馴染むまで待ったりと様々なコツが必要です。オートフォーカスもない時代ですから自分でピントを合わせます。
      星雲などは更に面倒で,星の日周運動に合わせて望遠鏡を回転させなければなりません。自動追尾システムもありますが,ある程度は自分で修整しなければならないので,結局アイピースの中のガイド星が同じ位置にあるかどうか,露出をかける30分間ずっと見張り続けるというひたすら地味で根気の要る作業になります。冬とかマジで凍えます。
      そう,当時のASA400(ISOではなかった!)フィルムではすごく露出時間が必要だったのです。

      それだけの思い入れのあるものを捨てると心が引き裂かれますね。
      そう,それ! プラモデルなど作ってもいつか処分しなければならない。ドールだって棺桶まで持っていくわけにいかない。
      そう思うと具体的な物体を伴う趣味というのは後の時代の自分を苦しめるなぁと思います。抗えずについつい作ったり増やしたりしてしまうのですけれど………。

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