2022年8月25日木曜日

頑張るしかない時

ピュアニーモ用ヘッド(フレッシュ)ホワイト:アイペイントドール
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日本人って「逆境に耐える」とか「勝ち目が無くても頑張る」みたいなの好きだよね。
あと,全員でする必要も無い苦労をわざわざ全員にさせて,
「みんなで苦労を分かち合う」みたいなことをするのも好きだよね。
そういうとこ大嫌いだわ…と常々思っていた。
何でねちねちと感情論ばかり優先し,合理的になれないのか。
安全より安心? いや安全なら安心しろよ。
こんなだから世界で名だたる生産性の低い国なんだよ,と。

日本人がこういった気質である理由の定説などないのだろうが,
ある仮説を聞いて,ちょっと「なるほど」と思ったのでメモっておく。

例えば中国など大陸の国々では古来から他民族相手に戦略を練って争う必要があった。
だから古代の時点で戦略の大切さが説かれていた。

だが,日本人の最大の脅威は古来から自然だった。
そりゃそうだ。地球上でも珍しい5億年も続く沈み込み帯上のフラジャイルな大地。
毎年やってくる台風に大雪。
日々を脅かしているのは,海の向こうの他民族ではなく自然災害だ。

思考が読めない自然が相手だったから,
相手の戦略などという無駄なことにコストをかける暇があったら
みんなで耐えて力を合わせて頑張るという思考になってしまった。
とにかく頑張る。「頑張るしかない」と。
みんなで頑張るというプロセスこそが評価されるようになった。

プロセスが評価されるようになると,
本来の目的であるはずの問題解決より,負けても良いから努力することが大切になる。
苦労せずに楽して成功すると良く思われず,
下手したら,結果を出しているのに楽して成功したことが非難されたりする。

確かに。
最近は昭和の時代よりマシになったとは思うけれど,まだまだあるよね。

日本人的戦略なき頑張りに陥らないようにするためには,
「するしかない」と思った時に,一旦選択肢を全部出して並べて考え直す。
考えずに頑張るのを止めて,考えると頑張るを両方やる。

覚えておこう。

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