- 身長 41mm
- 入手 1995年10月
- 出身 ニューデリー,インド
- 材料 白檀
1995年10月,皆既日蝕を見るために出かけたインド。
最終日になるはずだった日,ニューデリーの如何にも日本人向けといった雰囲気の高級品ばかり扱う土産物屋で見つけた子だ。
白檀(ビャクダン)の木彫りで,買った当初はとても良い香りがしていた。彫りも精巧で美しく,その分お値段もよくて,ケチな私は二羽も連れ帰る勇気は出なかった。他のフクロウたちが二羽ずつ並んでいるのに一羽だけ寂しそうで,今になって一羽しか買って来なかったことを後悔している。
こういった木彫りのフクロウは,インドのあちこちで度々見かけた。一年前のペルー旅行以来旅先のフクロウ集めを決意した私は,ずっと気に入るものを探して回っていたのだった。
もっと小さなものも大きなものも色々あって,デザインで惹かれたのは,大きなフクロウのお腹の中に小さなフクロウが彫ってあるものだった。小さなフクロウの方も,ちゃんとフクロウの形をしているのだ。可愛らしかったのだが,決心のタイミングが合わず買えなかった。
せめてあのタイプも買っていたら,このフクロウは棚の上で一羽寂しく過ごすこともなかったのに。再びインドへ行く日は来るだろうか。
「最終日になるはずだった日」と書いたが,このあと飛行機のオーバーブッキングと機材変更で日本へ帰る手段がなくなり,私の帰国は2日間も遅れたのだった。一緒に行った友人達は成田行きの飛行機で予定通り帰ってしまい,関空行きに乗る筈だった私だけニューデリーに取り残され,さすがにかなり心細い想いをしたものだ。
おかげで一人でニューデリーのプラネタリウムに行ったり動物園に行ったり,珍しい経験をした。今となっては懐かしい思い出だ。
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