2018年6月5日火曜日

ジュディさんと六月の高尾山 (8)

Jenny friend doll Judy at Mt.Takao.
 
20回ほど行った高尾山で一番楽しみだったのは3号路での下山だった。
自然研究路3号路は,高尾山頂と薬王院浄心門を結ぶ2.4km。
 
 
薬王院の裏手に出る道と分かれ3号路独自のコースへ入ると,すぐに「かしき谷園地」がある。
ベンチが置いてあるだけの静かな広場だが,ここが3号路唯一の休憩所。
 
 
 
3号路は人気がとても少なく,たまに出会う人々は本当に自然観察を楽しんでいる人ばかりという印象だ。
この道で植物をじっくり撮っていたりすると,道行く人が名前や特性を教えてくれる,などということも1回や2回ではなかった。
 
 
山腹を等高線に沿ってうねうねと通る道で,南面なので鬱蒼とした照葉樹林の中を通る道は冬でも薄暗い。
 
 
3号路の途中には小さな木橋が幾つも架かっていて,各々の異なる風情を楽しみながら歩いたものだ。
 
 
 
 
小さな花が沢山落ちていた。下の看板に載っているテイカカズラだろうか?
 
 
 
 
3号路ではヤマドリが見られるようだが,残念ながら私は会うことができなかった。
 
 
秋になると,確かにドングリがよく落ちている。
 
 
また次の橋。
 
 
妖精の森にでも続いていそうな素敵な道だ。
 
 
霊山として守られてきた高尾山には様々な種類の木が豊かに生えている。
 
 
六月の高尾山3号路の特待生はギンリョウソウ(銀竜草)。
ギンリョウソウは,菌根を形成し必要な有機物を菌類から摂取して生きる腐生植物(ふせいしょくぶつ)。
要するに菌類に寄生し,その菌類が共生している樹木が光合成で作り出す有機物を菌経由でもらって生きている。
花期以外は地上に顔を出すこともなく,日本全土に分布しながら見る機会はとても限られている植物だ。
 
 
見つけると毎回喜んで撮ってしまうのだが,この花は百発百中で薄暗い場所に生えているので,かなり頑張って撮影しても,これまた百発百中でぶれてしまう。
 
 
イノシシもいるらしいが,やはり会ったことはない。
 
 
ヤマアジサイが各所に見られる。
 
 
次の橋に辿り着いた。
 
 
 
鬱蒼と薄暗い3号路は道端の苔がとても美しい。
 
 
橋を振り返る。
 
 
3号路と2号路・1号路の交差点。
2号路方面は「上級者向け」と書いてあるが,普通に登山靴を履いている健康な人なら歩けると思う。
2号路へ進むと,その後1号路の十一丁目茶屋へ出ることもできるし,6号路へ抜けることもできる。
6号路へ向かわず逆方向へ進むと,広々とした道を歩いて高尾山病院の裏手に出て,その後は楽に高尾山口へ戻れる。
 
 
さようなら3号路。
 
 
最後なので,オーソドックズに3号路の始点となる浄心門(1号路)方面へ向かう。
 
 
 
浄心門。この脇から3号路へ向かう道が出ている。
 
 
 
高尾山の過去記事:
ジュディさんと六月の高尾山 (7) やまびこ茶屋から3号路入り口まで
ジュディさんと六月の高尾山 (6) 山頂
ジュディさんと六月の高尾山 (5) 薬王院奥之院から山頂まで
ジュディさんと六月の高尾山 (4) 薬王院御本堂と御本社(権現堂)
ジュディさんと六月の高尾山 (3) 大小天狗像から御本堂の仁王像まで
ジュディさんと六月の高尾山 (2) 十一丁目茶屋から縁結びの倶利伽羅堂まで
ジュディさんと六月の高尾山 (1) 高尾山口からケーブルカー山上駅まで
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