Licca doll at Hikosan Jungu, Fukuoka, Japan.
2018年6月9日。
福岡県と大分県の県境あたりにある英彦山神宮。
別表神社で,奈良県の大峰山,山形県の出羽三山と共に日本三大修験道の霊山として知られる。
山深く,熊本の実家からも遠く,昔から名前だけ知っている行けない場所だった。
高校生の頃に家族で行ったのだが,親と一緒にお出かけしたくない年頃だった私は留守番を決め込み,その時たった一度きりだった行く機会を逃した。
それは意外と心残りで,2年前に福岡に住むことになったとき,英彦山神宮にはぜひ行こうと思ったのだった。
英彦山神宮の敷地は広大。山頂の上宮(御本社)まで行くなら丸一日つぶすことを覚悟して登山せねばならない。
日帰りで時間もないので奉幣殿のみで帰るのだが,それでも歩いて登れば時間がかかる。
途中,花駅~神駅までスロープカーを使うことにした。
九州山地の奥深くの山肌をこんな線路が走っているのが何だかミスマッチで面白い。
スロープカーに乗らなければ,この参道を登ってくることになる。
参道の上に奉幣殿が見える。
さすがに立派な拝殿である。
英彦山の登山道は九州自然歩道になっているらしい。
せめて下宮までに登ってみよう。
下宮の前から奉幣殿の屋根と遙かな九州山地をのぞむ。
下津宮(下宮)。
新緑が美しい季節だった。
下宮から少し上まで上ってみたが,苔むして鬱蒼とした山道は完全登山仕様の服装が必要と思われ,すぐに諦めて引き返すことにした。
奉幣殿周辺を散策し,おみくじを引いたり英彦山がらがらを買ったり。
広い境内の一角にあった天ノ水分神(龍神)。
龍神の狛犬さんたち。
帰りもスロープカーで。
途中,ジギタリスや紫陽花の群生を見下ろしながら,花駅までの旅を楽しむ。
花駅近くは17万平方メートルの広さを誇る英彦山花園となっていて,
添田町の花シャクナゲ5000本の他,高山植物を中心に70種類,3万2千本以上の花木が植樹されているのだ。
英彦山サイダー。地下60mから汲み上げた地下水「山霊の水」を用いたご当地サイダーだそうだ。
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