Licca-chan doll with Kumamon LD-16 (TAKARA TOMY)
2019年3月9日の熊本市動植物園。
熊本市の中でも動物園のある東区は,熊本地震の震源地に近く被害が大きかった。
あの地震の夜,動物たちはどれほど怖い想いをしただろうか。
多くの動物たちが日本各地の動物園に避難することになり,
私は福岡市動物園に避難していたウンピョウの兄妹を見舞いに行った。
サーバルちゃんと福岡市動物園
地震以降しばらく休園,その後土日だけ開いていた熊本市動植物園だったが,
昨年12月22日,全面的に開園できることとなった。
この動物園を開園前から見守ってきた私にとって,とても嬉しいニュースだった。
この場所,動物園ができる前は田んぼで春は一面のレンゲ畑だった。
幼少の頃は,毎春ここでレンゲを摘んで花飾りを作って遊んでいた。
やがて動物園の建設工事が始まり,私は毎夕のように祖母と工事現場へ散歩に出かけた。
工事の進み具合を見物しては,動物園ができる日を楽しみに待った。
工事が終わり,水前寺にあった旧動物園から動物たちが引っ越してくることになった。
私は動物園前の道路で,ワクワクしながら引っ越しのトラックが通るのを眺めた。
小学校に入ると,町内の子供会や学校行事で,
動物園の中にあった宿泊施設でキャンプをしたり,夜の動物たちを観察したり。
熊本市の小中学生は入園無料だったから,夏休みには動物園の中のプールで遊んだり。
新しい乗り物が入ったと聞いては見に行ったし,
図画の授業では動物のスケッチにも行った。
何しろ家から近かったのだ。
だから私はこの動物園に大変思い入れがある。
動物たちが熊本へ帰ってきて,通常営業が戻った動物園を見られてとても嬉しかった。
キンシコウやマサイキリンの死亡ニュースは残念で悲しかったが
地震のストレスも関係しているのだろうか。
動物たちの明日に幸せがあらんことを。
新しくなった動物園では動物の説明看板も新しくなった。
絵を描いたコーダ・ヨーコさんと親しいらしい妹から,
「是非看板を見て」と言われていたので楽しみにしていたのだが,
なるほど,動物の特徴をしっかり捉えてわかりやすく,
しかも大変可愛らしく,動物たちへの愛情が溢れている。
看板見たさに動物園の全種類の動物を巡って歩きたくなる素晴らしい看板だ。
この日は看板に夢中になりすぎて
植物園コーナーへ行ったときは温室が閉まっているという失態><
丸一日かけてゆっくり楽しめる素敵になった熊本市動植物園を
ぜひ多くの人が訪れてくれますように。
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