花にも葉にも強い毒があり,食べると馬が酔ったようにフラフラになる。
だから馬酔木:うまよいぎ→あしび→あせび。
或いは,悪し実:あしみ→あせび,足し痺れ:あししびれ→あせび。
可愛い花だが,語源を調べるとほぼ毒の話しか出てこない。
奈良の山でも馬酔木だけは鹿が食べないので咲き乱れているという。
万葉集で春の訪れを告げる代表的な花になっているのも,このためだろうか。
馬酔木は英語で「Japanese andromeda」と言う。日本のアンドロメダ。
何故アンドロメダ?!と不思議に思って調べてみた。
起源は,近代分類学の父カール・フォン・リンネ(1707〜1778)。
1732年にラップランドを探索した時,
湿地に咲くヒメシャクナゲ(Andromeda polifolia)を見て彼はアンドロメダを連想した。
湿地はアンドロメダ姫が繋がれた岩場。
カエルなど湿地に住む生き物たちは,彼女を襲おうとする海獣ケートス。
うつむき加減に咲くピンクの可憐な花は,
悲しみに暮れて顔を伏せる生け贄の王女アンドロメダ。
リンネはこの考えをとても気に入って,ヒメシャクナゲに"Andromeda"の属名を与えた。
馬酔木は花の形や植物の特徴がヒメシャクナゲに似ていたため,
リンネによってアンドロメダ属に分類され,"Andromeda japonica"の学名が与えられた。
この学名が,現在の英語の一般名に残っているということだ。
リンネの時代,日本は鎖国じゃないか?と思ったが,
リンネの弟子のカール・ペーター・ツンベルクがオランダ商館医として出島に入り,
標本を持ち帰ってリンネに献上したとのこと。
ツンベルクさんは,シーボルトより約50年も早く日本の紫陽花を欧州に紹介した人でもあるそうだ。
分類学が進んだ現在,アンドロメダ属はヒメシャクナゲの(Andromeda polifolia)の1属1種。
馬酔木はアセビ属(Pieris/ピエリス)に分類され,学名は "Pieris japonica subsp. japonica"。
ピエリスは,ギリシャ神話の女神ムーサたちが住んでいた「ピエリア(Pieria)」に由来する。
水仙も神話に紐付いた花だ。
水面に映った自分に恋い焦がれたナルキッソス。そして毒を持っている。
古来からある花には人の歴史が潜んでいるのねと,少し切ない気持ちになる。
馬酔木つながりで,さだまさしさんの《まほろば》という歌にたどりついた。
とても教養に溢れた楽曲で,歌詞を丹念に読み解いていくうちに,
春日山や飛火野あたりを歩いて馬酔木が咲く風景を見たくなった。
1/12ピコえっくす☆きゅーと:リアン~School Girl Lien~コーデset
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