2025年1月24日金曜日

教養の共有

Fresh ruruko 1605

知らない場所へ一人で行って歩き回る。
今年も時間がとれそうな日に少しでも歩きに出てみようと思う。

まず行ってみたのは芝大神宮と旧芝離宮恩賜公園。
私の問題は並外れた方向音痴で,駅の出口を出てまずどちらへ進んだらいいか分からない。
出かける前に地図を拡大して詳細に確認しストリートビューで確認し,
更に駅で降りて駅の案内図や地図で確認してもダメなのだ。
地図上で「ここにいる」と分かっても,目の前の道が地図のどの道なのか,
どちらがどの方角なのか,自分はどちらへ進むべきなのか,
まーーーったくわからない。毎度絶望のあまり天を仰ぎたくなる。

故にGoogleマップを見ながらしばらく歩き,自分の通った軌跡を見ながら判断する。
ほぼ100%くらいの確率で,行きたい方向とは逆の方向へ進んでいる。
だったら「こっちだ」と思わない方向へ歩けば当たるかと言えば,それも間違う。

私にとって一人で歩けるスキルの開発は切実だ。
しかし,一向に改善される気配がない。
今回も何度も間違った方向に行き,無駄に時間と体力を消費した。
でもどうにか目的地に着くことはできた…。スマホが無い時代には無理だったかも。


旧芝離宮恩賜公園は,近くの浜離宮に比べるとこぢんまりとしている。
そのせいか,人が少なくのんびりしていて静かだった。


人の何倍もいたのが鴨とか雁の方々。
ホシハジロ,オオバン,カルガモ,ヒドリガモなどなどなど。
多くの種類の水鳥たちが一堂に会している!
入園したとたんに鳥の多さに感動し,くだらない鳥写真を撮りまくってしまった…。


小正月の日だったが,十月桜が咲いていた。


この庭園に限らず,大名庭園は中国故事に由来する造りが多い。
しかし,現代の日本人で,それを解せる教養を持つ人は少ないのではないだろうか。
私はさっぱりダメダメだ。
私がダメダメなだけで,皆様はもっと分かって庭園を楽しんでらっしゃるのかな?

漢詩や故事など,
平安時代から江戸時代までの文化人が共有してきた知識なのだ。
それを知らないということは共有された感動を味わえないということだ。
今,ほどほどに年を取ってようやくそれを残念と思えるようになった。
残りの人生のためにもその教養を身につけたいけれど,
現代社会は知るべき事が刻一刻と増殖するので時間が足りない。

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