2025年12月25日木曜日

人形研展

いつもブログでお世話になっているdoll-modeler3様が出展なさるということで,
上野の東京都美術館で開催されている人形研展へ行ってみた。

どこかのギャラリーで行われている展示となると敷居が高くて行きにくいのだが,
東京都美術館なら場所も分かるし,気軽に足を運ぼうという気持ちになれる。
色々な創作人形を見てみたかったし良い機会になった。

開催場所のロビー階というのが分からなかったが,行ってみると何とかなった。
美術館は開催中の「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」でごった返している。
この展覧会は私の当初から行ってみたく調べたのだが,人気すぎて諦めた。

B1階の一番奥で開催されていた「人形研展」は,静かにじっくりと楽しむことができた。
100体以上の創作人形が静かに並ぶ不思議な空間。
どのお人形も作者の想いが込められていて精気があった。
撮影OKだったので思わず全部のお人形を撮ってしまったが,
切りがないので特に気になったお人形などを載せておくことにする。


上野 延子様『いのり』


MinagawaDolls様『言葉の降る夜』


Hanamusic様『ナニカノメ』


ナオツカヨシユキ様『猫胸の奔放な女』


まいこ様『珊瑚』


瑞恵様『昔、我が家に居た子』


小野裕久枝様『烏天狗』
6年間大切に集めた愛鳥のオカメインコの羽を惜しみなく使ったとのこと。
なるほどオカメインコの羽だ!
思わず羽の一本一本を眺め足先や嘴を眺め,かなり長い間この人の前にいた。


新家 智子様『奏』


くらげうみ。様『四天使 ウリエル』
亡き愛猫さんがモデルだそうで,この子の瞳は忘れられない。


鹿之川 彩様『悲嘆の獣』


doll-modeler3様『Tractics! 〜駆け引き〜』
製作過程をブログで拝見していたお嬢様方に,実際にお会いできて不思議な気持ちだった。
そして実際にお会いすると,お二人とも美人さん!
やはり実際に目の前に見ると,大きな存在感を感じたのだった。
人形を無から生み出すこと自体が高難易度だと思うが,
その人形が活きる世界観を生み出し形に仕上げられるということも凄い。
日頃から多くの作品をご覧になり,想像力を培われ,
作品作りを繰り返されてきたからこそだなあと,思ったのだった。
もっとじっくり眺めて様々な角度から撮ったりしてみたかったけれど,
何とこの直前に私の脚がつって,けっこう長い間休憩したのに治らず…。
確かに前日から脚の具合は悪かったのだが,おかげで思うように撮れず残念だった。


ミヤタ ケイコ様『三者三様』


矢部 藤子様『無題』


shiro様『トラムシ』


草珠様『エルフィン』


雨月様『朔』
意思を宿した瞳が印象的。足先まで凜とした雰囲気が漂っていた。
この人からも離れがたかった。


ちした かずよ様『どこにでもいける なんにでもなれる』
不思議な子。
確かにどこにでも行って何にでもなれそうな脈動を感じた。


本当にこの子たちを眺めて歩くのは不思議な時間だった。
丹精込めて形にされたものたちの迫力を,人は何からどうやって感じているのだろう。
分からないけれど,それを確かに感じたと思う。

美術館ではよく脚がつって困ってしまう。
長い間立ってゆっくり歩いて鑑賞するような動きに耐えられる脚が欲しい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

0 件のコメント:

コメントを投稿