- 身長 26mm,28mm
- 入手 1988年6月
- 出身 シンガポール
- 材料 スズ
初めての海外旅行だった1988年6月のシンガポール。
そこで買ってきた,想い出深い私の最初のフクロウだ。
会社の慰安旅行でシンガポールへ行くことになったとき,父に「セランゴール・ピューターの一輪挿しを買ってきて欲しい」と頼まれた。
確か,インドネシアのバンカ島がスズの産地だっけ。貿易の国シンガポールには,そこの製品が色々置いてあるに違いない。
私はガイドブックで店を調べ,希望の一輪挿しを調達しに行った。そこで何気なく見つけたのがこのフクロウだった。
今と同じく引っ越し前提の暮らしをしており,引っ越しのために物を増やさずストイックな生活をしていた当時のことだ。
私は悩んだ。こんなものを買ってどうするのだ?
飾りものなんて埃をかぶって邪魔なだけ。理屈をこねて自問自答を繰り返したのだが,どうしても,どうしても! 私はこのフクロウたちを置いて帰るわけにはいかない気がした。
まだ自分の旅行記念品は何も買っていない。一つくらいはいいだろう。2羽くっついているから,連れて帰ってもこの子達は寂しくないに違いない。
そう思って買ってしまったのだが,今思えばこの日が分かれ道だった。
箍が外れ,私は可愛いものを諦めなくなった。そして小物人生まっしぐら。
この後10年以上,どこかへ行く度にフクロウの置物を捜しまわる習慣を続け,やがてドールやフィギュアにまで手を出すようになったのだった。
―――
ところで,フクロウの足指は前2本,後2本。
間違っている作品が意外と多い。
重厚なフクロウですね
返信削除>おおつかさん
返信削除そうですね。
でも小さいので威圧感はありません。